断乳は親にとっても子どもにとっても大きなステップです。
突然の断乳はストレスや不安を引き起こす可能性があるため、計画的に進めることが大切です。
この記事では、親子共にできるだけストレスを減らしながら断乳を進める方法をご紹介します。
断乳と卒乳の違い
「断乳」と「卒乳」の違いはご存じですか?
断乳……母乳や育児用ミルクを与えることを、親の意志で止めること
卒乳……赤ちゃん自身が母乳や育児用ミルクを欲しがらなくなり、赤ちゃんの意志で授乳を卒業すること
今回は、上記の「断乳」についてお話ししていきます。
断乳が子どもに与える影響は?
断乳は子どもにとって生活の大きな変化となり、ストレスになることがあります。
逆に、断乳することでのメリットもあります。
断乳すると、子どもにどのようなことが起きる可能性があるのか、まとめました。
子どもにとっての良い影響
まとまった睡眠がとれる
断乳し夜間授乳がなくなると、夜泣きがなくなり、まとまった睡眠がとれる可能性があります。
「おっぱいで寝かしつけると眠りが浅くなる」と言う専門家もいらっしゃるようで、私自身「断乳したら朝までぐっすり眠ってくれるようになった!」経験をしました。
あくまで可能性の話で、卒乳・断乳したのに夜泣きに悩んでいるママパパもいます。
虫歯のリスクが減る
断乳すると、寝る前に歯磨きをすることで、夜間の口内はきれいに保たれます。
しかし、就寝時や夜間授乳をしている時は、口の中に長時間糖分がたまる傾向があります。
夜は唾液の分泌が少なく歯を守る効果が低下するので、断乳することは虫歯予防になります。
子どもにとってのストレス
栄養面・免疫サポートの母乳がもらえなくなる
母乳には、栄養や免疫サポートしてくれる成分が入っていると言われています。
断乳すると、母乳からの栄養や免疫をもらえなくなります。
離乳食3回しっかり食べられるようになるまでは、母乳やミルクをしっかりあげるようにしましょう。
新らたな寝る習慣を作る必要がある
今まで母乳を飲みながら寝ていた子は、寝る習慣を変える必要があります。
我が子2人とも添い乳で寝る習慣が出来上がっていたので、就寝時の断乳は3~5日程かかりました。
母乳授乳による安心感がなくなる
断乳し今までの習慣がなくなることで、情緒不安定になり、ぐずりが増えることがあります。
母乳は単なる栄養補給ではなく、安心感を与える役割もあります。
安心感が欲しそうだなと感じたら、たくさん抱きしめて安心させてあげるのがおすすめです。
一緒に遊んだり、スキンシップを増やして愛情を伝えてあげてくださいね。
断乳がママの身体に与える影響は?
断乳は、ママの身体にも負担がかかります。逆に、断乳することでのメリットもあります。
断乳すると、どのようなことが起きる可能性があるのか、まとめました。
ママにとっての良い影響
まとまった睡眠がとれる(同)
断乳し夜間授乳がなくなると、夜泣きがなくなり、まとまった睡眠がとれる可能性があります。
「おっぱいで寝かしつけると眠りが浅くなる」と言う専門家もいらっしゃるようで、私自身「断乳したら朝までぐっすり眠ってくれるようになった!」経験をしました。
あくまで可能性の話で、卒乳・断乳したのに夜泣きに悩んでいるママパパもいます。
お酒・コーヒーを気軽に楽しめる♪
妊娠中・授乳中と我慢してきたお酒やカフェインイン入りのドリンクが、気軽に飲めるようになります。
アルコールやカフェインを我慢しなくてよくなりますので、食事やカフェタイムをより楽しむことができます。
好きな服が着れる♪
授乳するからと、着るのを我慢してたお洋服が着れるようになります。
お洒落なワンピースなど、授乳服やセパレートタイプ以外のお洋服が気軽に着られるようになり、お出かけの際のおしゃれの幅も広がります。
ママにとってのストレス
乳房に張りや痛みを感じることがある
授乳をやめると、赤ちゃんの飲まれなかった乳房の中の母乳は基本的に体内に吸収されていきます。
しかし、急に授乳をやめると、乳房に張りや痛みを感じたり、またひどい場合は乳腺炎になるリスクがあります。
そのため、できる限り時間をかけて断乳するようにしましょう。

私の母は3歳の時にいきなり断乳して、残った母乳が体内に吸収されずしこりになっちゃったの。断乳してから20年後くらいに乳がん検診で精密検査したことも・・・。
断乳するなら、ママの身体に負担の少ない方法がおすすめ!
ホルモンバランスの変化
断乳により、ホルモンバランスが変化することがあります。
気分が落ち込む方もいると耳にします。
辛いときは、意識的に周りを頼りリラックスする時間を作るようにしましょう。
断乳のタイミングを見極める
断乳の適齢期は?
断乳の時期には個人差がありますが、一般的には1歳から2歳頃に行われることが多いです。
WHOは2歳まで授乳するよう推奨しています。

私の1人目の断乳時期は1歳3・4か月頃でした
[参考]0歳のときに断乳おすすめしない理由
0歳の赤ちゃんにとって、母乳は栄養補給だけでなく、心の安定にもつながる大切な存在です。そのため、できるだけ1歳以降に断乳を進めるのが望ましいとされています。
- 栄養面の問題:0歳の赤ちゃんはまだ離乳食だけでは十分な栄養を摂れないことが多いため、母乳が大切な栄養源になります
- 免疫力のサポート:母乳には免疫をサポートする成分が含まれており、赤ちゃんの健康維持に役立つと言われています
- 精神的な安心感:母乳は赤ちゃんにとって安心できる要素の一つであり、早すぎる断乳は不安を引き起こすことがあります
そのため、少なくとも1歳を過ぎてから、子どもの発達状況を見ながら断乳を考えるのが理想的です。
よくある断乳の理由
その他の原因であれば、おっぱいを止めなくても解決する方法があるかもしれません。その方法を探ってから断乳を決意しても遅くありません。
よく考えてお母さん自身で納得できる答えを出してくださいね。

1人目の断乳理由は、2人目妊娠のため。
産院の方針で「すぐ断乳してください」と言われたよ。授乳による子宮収縮が理由。断乳の負担を最小限にするため、産院に猶予をもらい、妊娠中期になるまでに断乳したよ。
ちなみに産む直前まで授乳可能で、実際直前まで授乳してるママいるよ。
断乳を決める時に考慮するポイントは?
以下の点を考慮して、適切な時期を判断しましょう。
親にとっても子どもにとってもストレスの少ない断乳方法
子どもに断乳することを伝える
断乳をスムーズに進めるためには、子どもにわかりやすく優しく伝えることが大切です。
「今日から少しずつおっぱいバイバイしてほしいの。理由は〇〇。協力してね。」とお願いしましょう。
伝えることは、断乳すること・断乳する理由・少しずつ減らしていくことの3つ。
まだ小さくても、話し方の雰囲気で分かってくれることがありますので、「飲みたい!」と意思表示したら何回も伝えてみましょう。
また、絵本を活用するのもおすすめです。


「飲みたい!」と言ってきたら、「~が理由で飲むのを少しずつ減らしてほしいの。かわりにお茶飲む?」と聞いてみましょう。
母乳の代わりになる飲み物を用意する
母乳の代わりに、子どもが安心して飲める飲み物を用意しましょう。

なんでも飲む子は困らないけど、娘のようにお茶やお水飲まなくて困ったママさんは見てみて!娘はスムージーで乗り切ったよ♪
麦茶や白湯
胃に負担をかけずに水分補給ができます。
ミネラル豊富な麦茶は特におすすめです。
牛乳
牛乳を飲み物として飲めるようになるのは1歳になってからです。
0歳7か月から離乳食として摂取出来ますが、栄養がありすぎて消化が追い付かないため、ごくごく飲んでいいのは1歳からになります。
スムージー
飲み物を飲んでくれなくて困っているママさんにおすすめなのは、スムージーです。
果物には果糖が入っているので、飲む量が多い場合は果物少なめで作ると安心です。
野菜の栄養も摂取できてうれしい飲み物です。
バナナ少量+ほうれん草or小松菜+牛乳で作ってみてください。
冷凍できるので、とても便利!!解凍したときはものすごく熱いので、冷たい牛乳を足してあげるとすぐ飲めます♪

断乳の時だけでなく、忙しい朝の栄養を摂取にも最適♡
大人が飲んでも美味しいので、みんなで一緒に飲んで♡
私にとってジューサーは必須のキッチングッズです♡
フォローアップミルク・ミルク
フォローアップミルクは、離乳食で栄養が不足しているときの補助になります。糖分が多いため、離乳食が順調に進んでいれば飲む必要はありません。
離乳食の進みが悪いときには栄養補給として摂取が必要ですが、離乳食が進んでいないときの断乳は控えるようにしましょう。
果汁(ジュース)を薄めたもの
ジュースは糖分が多いので、水分として毎日摂取する場合は、ジュースをお水で薄めるようにしましょう。
甘みがあるので飲みやすいですが、糖分の取りすぎには注意が必要です。
(参考)お茶・水を飲まなくて困ってる子に
今まで飲んできたのは、母乳がほとんど。お茶やお水を飲んでくれなくて困ってる方も多いかと思います。
そんな時は、お気に入りのキャラクターのコップを使ってみてください✨子どものテンションが上がって、飲んでくれることがあります。
我が家のお気に入りは、アンパンマンのストロー付きカップです。
「ふたがついてるから落としてもほとんどこぼれない」「蓋とコップに色がついてるから中の飲み物が推測できない」のが嬉しい点です♡
お茶やお水を飲まなかった娘ですが、こちらのアンパンマンのストロー付きカップを使用すると、飲んでくれました!
慣れたら中身がお茶であることがばれますが、お茶・お水のお味に慣れてくれるいい機会をくれました。
お友達が家に遊びに来てくれた時にも大喜びで、1・2・3歳の子どもがいる方にとてもおすすめです♪
段階的に授乳回数を減らす
いきなり授乳をやめるのではなく、徐々に回数を減らし、最終的になくしていくのがおすすめです。
Step1.2.3の順に時間をかけてやってみてください。
Step1 起きている間の授乳を徐々になくす
食後、食事以外の授乳、どの授乳から始めてもOKです。
いつも10分授乳していたのであれば、1日目1回だけ5分にするところから徐々に減らすのがおすすめです。
ママの身体の負担を減らすことを意識して、数日に1回ずつ減らしていきましょう。
それでもママの胸が張って辛い場合は、授乳を減らすペースをもっとゆっくりにしましょう。
低月齢で子どもがぐずる場合は断乳の先送りを検討することをおすすめいたします。
まずは、起きている間は授乳しない習慣に少しずつ慣れてもらうことから始めてください。
8・12・15・18時に授乳している場合
- 断乳1日目15時の授乳時間を半分にする
その分飲み物多めにあげる - 断乳2日目15時の授乳時間を半分にする
その分飲み物多めにあげる - 断乳3日目15時の授乳時間をなくす
その分飲み物多めにあげる&遊んでごまかす - 断乳4日目8時の授乳時間を半分にする
15時の授乳はしない
その分飲み物多めにあげる - 断乳5日目8時の授乳時間を半分にする
15時の授乳はしない
その分飲み物多めにあげる - 断乳5日目8時の授乳をなくす
15時の授乳はしない
その分飲み物多めにあげる
Step2 寝る前の授乳を徐々になくす
「Step1 起きている間の授乳をなくす」ことができたら、次は「Step2 寝る前の授乳をなくす」ステージに入ります。
寝る時、授乳しながら寝るのが習慣になっている場合は、大変な場合があります。
以下の3つを工夫しながら、頑張ってみてください。
初日から完全になくさなくても大丈夫です。
最初2日程は、寝る時にはもう飲めないことを理解してもらうことから始めるのも◎です。

お茶やお水を飲まなかった娘。ジュースは抵抗があったので、寝る前は大好きなスムージーをあげていました。寝る前の習慣で口寂しく欲しがったおっぱいも、理由と共に飲めないことを伝えると、泣きわめきながらも理解してくれました。結果、2日程は2・3分泣きわめく娘を無理やり抱きしめていましたが、思っていたよりすぐに慣れてくれました。
寝るときの方法(寝かしつけの方法)

低年齢にはスキンシップが一番かな✨
私はほっぺから頭をゆっくり繰り返しなでて落ち着かせてたよ♪
娘は理解してくれるの早くて断乳スムーズだったからよかったけど、大変な場合はホームシアター使うのおすすめだよ✨


寝かしつけ上手なママ友はプロジェクター使ってる✨
たくさんの絵本読んでくれるものや、英語・音楽をかけられるものいろんな種類があるよ♡

Step3 夜間授乳を徐々になくす
Step1・2と進むと、自然となくなる方も多いかと思います。
Step1・2は完了したけど、夜間は夜泣きがありまだ授乳が必要な方に向けて記載します。
赤ちゃんの胃は月齢が低いほど小さく、1度に飲んだり食べたりする量が少ないため、月齢や日中の食事量によっては栄養補給の観点で授乳が必要な場合があります。
この点を考慮したうえで、以下チャレンジしてみてください。

無理は禁物!夜泣きは1歳半くらいまでに落ち着く子が多いみたいだよ。
3歳以上で夜泣きがひどい場合は、小児科の先生に相談してみましょう。
[参考]乳首にわさびを塗る方法はあり?
一部の家庭では、乳首にわさびやレモン汁を塗ることで授乳をやめさせる方法を試すことがあります。しかし、この方法には以下のようなリスクがあります。
- 子どもがショックを受ける:信頼関係が損なわれる可能性があります。
- 辛い・酸っぱい味で恐怖を感じる:無理やりやめさせることで、精神的なストレスにつながることも。
- 肌への影響:わさびやレモン汁は皮膚に刺激を与えるため、親の乳首にも負担がかかります。
できるだけ自然な形で断乳を進めることが、親子にとって優しい方法です。
まとめ
断乳は大きなステップなので、親子ともに無理をせず、楽しく次のステージに進めるように工夫してみてください。
これらはあくまでも目安で、赤ちゃんの様子やママの体調などを含めて総合的に判断が必要です。
迷ったら小児科、母乳相談室、育児支援センターなどで専門家に相談しましょう。

おっぱい大好き娘(当時1歳4か月)は、Step1を2週間程、Step2を1週間弱、Step3は自然となくなり、結果3週間ほどで断乳できました。親子共に、ストレスを最小限に断乳できました。みなさまにとって、役に立つ情報があれば幸いです。